今回は、システムエンジニアが行う「単体テスト」について説明していきます。
なぜ?
私が現在システムのテストを行っていて、会社の同期のエンジニアからテストについて質問を受ける事が多いので、他にも気になる方もいらっしゃるかと思いましたのでこちらに書いて行きます。
テストを始める前に
手順書の用意
テストは手順書に従って行っていきます。
手順書の多くはExcelで作成されています。
手順書の作成については、開発チームとテストチームで作成することがほとんどです。
私が勤める組織では、開発チームがテスト手順書を作成しテスターがその手順書にカスタマイズを加えていきます。
問題解決シートの用意
テスト時に起こったバグやエラーを記入していくシートです。
私はプロジェクト単位で作成するのでExcelファイルを作成します。
手順書のタブで作成しても良いです。
単体テストの確認事項
①起動再起動終了
システム自体の起動再起動終了と、
端末の起動再起動終了を含めたテストを行います。
またシステム起動時のデータが入った状態での起動再起動終了も行い、正しい状態の処理が行われているかを確認します。
②データの送受信
外部端末とのデータ通信が行われているか確認します。
外部端末とLANケーブルで接続し通信がおこなわれていればOKです。
問題が有る場合はサブネットマスクやケーブルの接続状態を確認します。
③データの作成/読み込み/更新/削除
システムの中に実際にデータを動かし、不具合がないか確認します。
確認の際は、使用時に考えられる最大値のデータをシステム上に反映させ状態を確認します。
例えば4つのマスがあるなら、4つともすべてデータをいれるといったように使用される所はすべて確認します。
④すべてのボタンに正しいアクションの設定
使用するすべてのボタンのアクションを確認します。
⑤選択項目を増やしたときの表示内容や表示速度
ここでよくあるのが、データ量が多くなったときに読み込みが遅れることです。
問題が発生した際は、開発部門に仕様や設定を確認しましょう。
⑥数値の桁数は正しいか
想定される数値や想定外の数値をいれたときのエラーの有無を確認します。
⑦アニメーションの確認
データの動きは問題ないか?
⑧音声の確認
音はでるか?画面表示と連動しているか?
問題がおきた際は?
問題がおきた際は、Excelの問題解決シートに書き込み上長やチームリーダーに報告を行います。
報告の時には再現手順の報告も必要になるので検証を行います。
私が作成している問題解決シートには以下の項目で記録を取っています。
- 問題が起きた日付
- 問題が起きた時刻
- 問題のある機器名またはシステム名
- 問題
- 問題再現手順
- 報告者
- 解決手順
日時や時刻は、ログで確認するため必須になります。
報告時はどのようにしたら問題が起きたのかをしっかりと整理をして報告しましょう。
まとめ
以上が私が実際に現場で行っているシステムの単体テストです。
テスト自体は難しい作業ではないですが、エラーやバグが起きた際に仮設を立てて検証したり、ログを見たりして原因を解決していくことは頭も時間も使います。
そのため、未経験からエンジニアを目指す方はテスターをやってみるというのもとても勉強になると思います。
今回はテストについて書かせて頂きました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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